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らぶあど encore!
第35章 祈り②
熱烈なキスを仕掛けたほなみは、祐樹が熱い溜め息を唇から漏らし、低く悩ましげに呻いた瞬間、突然唇を離し、小さく笑った。
祐樹は続きを欲しがるようにほなみの唇に自分の唇を近づけるが、ほなみに寸前で避けられる。
「ちょっ……ほなみっ……」
不満げに頬を膨らませる祐樹をほなみは軽く睨み、言った。
「もう……さっきまで赤ちゃんの心配をしてたのに、もうエッチな気分になってるのっ?」
祐樹は、その言葉にハッとしてまた慌て始める。
「そ……そうだよっ……赤ん坊!」
「……だから……大丈夫よ」
「へっ?」
「そんなに一日中動いてる訳がないでしょ?」
「そ……そうなのか?」
「……て言うか、今までそんなに気にした事ないのに……どうしたの?」
ほなみを抱き締めたまま、気が抜けた様にへなへなと座り込む祐樹に、彼女は呆れて言った。