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らぶあど encore!
第35章 祈り②
『妊娠中の女は気持ちの高低差が烈しい。只でさえ女は感情で出来ている生物だからな……ほなみをなるべく刺激するなよ?何か訳のわからない事で泣いたり怒ったり、例えお前を殴ったとしてもどうにか遣り過ごすんだ……ん?殴られたら痛いだろって……そこは根性で乗り切れ!……なんだその情けない顔は!感情の小爆発を時々やっておかないと、もっと恐ろしい事になるぞ?溜め込んで溜め込んで……ドッカーン!そう、大爆発さ。そうなるよりはましだろう?ほなみが好きなら我慢しろ』
綾波に言われた言葉がまた頭の中を過り、祐樹は嗚咽しながら泣きじゃくるほなみを抱き締めて背中をそっと叩いた。
(綾波のやつ……無茶苦茶言うよな……大体これって小爆発っていうレベルなのか?)
説教された時の奴のどや顔が浮かび、祐樹は舌打ちをしたくなったその時、スマホが鳴った。