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らぶあど encore!
第35章 祈り②
「ううん……違う」
ほなみは鼻の奥がツンと痛み、祐樹の胸に顔を埋めてしがみついた。
当たり前の事などこの世にはない。彼の屈託のない笑顔も、抱き締めてくれるしなやかな腕も、永遠にあるという保証など何処にもない。ある日忽然と無くなってしまうかも知れないのだ。過去に突然両親を事故で失ったほなみはその事実を嫌と言うほど知っている。
いつ、何処で何が起こるかなど、誰にも分からない。もしも神様がいるとしても、神様にだってそんな事、わかるのだろうか?
ほなみは鼻の奥がツンと痛み、祐樹の胸に顔を埋めてしがみついた。
当たり前の事などこの世にはない。彼の屈託のない笑顔も、抱き締めてくれるしなやかな腕も、永遠にあるという保証など何処にもない。ある日忽然と無くなってしまうかも知れないのだ。過去に突然両親を事故で失ったほなみはその事実を嫌と言うほど知っている。
いつ、何処で何が起こるかなど、誰にも分からない。もしも神様がいるとしても、神様にだってそんな事、わかるのだろうか?