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らぶあど encore!
第35章 祈り②
「ほなみは赤ん坊の分も食べなくちゃだから~ロコモコ丼に、天ぷら定食に……うん、たんぱく質をとらなくちゃだよあ。豚カツに……野菜も沢山ほしいから、八宝菜も……」
「そんなに沢山食べれる訳がないじゃないの!」
「ほなみは一杯栄養とらなくちゃダメだ。貧血も良くしなくちゃだし」
「貧血はお薬があるし……赤ちゃんがご飯を食べるんじゃないんだからね?妊婦さんも体重が増えすぎたら良くないのよ!」
「……そうなの?」
祐樹に言われるまま食べていたら何キロ増量するかわかったものではない。ほなみは祐樹にブンブン頷く。
「そっか~まあ、ほなみは太っても可愛いと思うけど」
「もう……そんなわけないでしょ?」
「いや本当に」
「そんなこと言って、私がブクブク風船みたいになっても同じこと言える?」
祐樹は少し考えるように瞬きをすると、あっけらかんと言い放った。
「そしたら、ふくふくに太ったほなみのおっぱいに埋もれて気持ちよく寝るよ」
「――?」
呆れて絶句するほなみを、祐樹はそっと抱き締めた。