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らぶあど encore!
第37章 暴発する想い
数十メートル走ると煉瓦の壁の大きな屋敷が現れるが、可愛らしいというか、まるで童話に登場する様なメルヘンチックな建物だった。サンタが入れるのではないか?と思わせる幅広の煙突が見える。
玄関のドアが開き、ラフなTシャツ姿の智也が手招きするような仕草をした後、横を指差す。綾波が視線を智也の指先に視線を走らせると車庫のシャッターが開いた。
岸家のドアは、智也が出てくるまではまるで大きな絵画に見えた。色とりどりのステンドグラスで描かれているのは木花や鳥。そこの部分だけ見れば教会のような雰囲気だ。