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らぶあど encore!
第37章 暴発する想い
小さな息を立てるカナを抱いて、智也は、この間こうした時とくらべると、彼女が軽くなったかのように感じた。
今日のカナは、ブルーと白の縦のストライプのミニワンピースを着ている。提灯型の半袖から覗く二の腕がより華奢に見えた。
ひょっとして、ダイエットでもしているのだろうか、と智也は思った。
「そんな事をする必要ないのに……もしもそうなら叱ってやらないといけないな」
最近ふたりで食事をした時、彼女の食があまり進んでいなかったような気がする。
リビングのソファに彼女を降ろそうとすると、眠ったままの彼女が小さな欠伸を漏らした。仔猫が日溜まりの中で背を丸めながら小さく鳴くような可愛らしさに、智也の胸の中がむず痒くなった。