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らぶあど encore!
第5章 glassの鎧
景子の目がトロンとして身体がグラッと揺れた。

「おおっと」


支えると、何の抵抗もなく腕の中に全体重をかけて来るが、その軽さにドキリとする。


「う、おほんっ」


思わず咳払いするが、景子は腕の中から出ようとしない。


「え――と、北森さん?眠るなら、ここじゃなくてちゃんとベッドへ……」


「んん……
眠……蜘蛛のせいで……寝れなくて……」


「うんうん。
だよね~でも、立てるかな?」



「…………」


開いた目がまた閉じかけて亮介の胸に景子の鼻先が当たり、亮介は身体じゅうに緊張が走る。


……大丈夫なんか、これ……
明日になって、セクハラだの暴行されただの訴えてやる!だの言われないだろうか……



だが、腕の中の景子はそんな毒を吐きそうもない、天使みたいにスヤスヤ眠っている。


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