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らぶあど encore!
第5章 glassの鎧
亮介は「ふんっ」と掛け声を自分でかけ、景子を抱き上げてベッドへ運びそっと寝かせた。
「あ、そうだ」
眼鏡を外してテーブルに置く。
長い睫毛の寝顔はまるで少女の様だ。
亮介はしげしげと眺めていたが、ボソッと呟く。
「眠ってると可愛いのにな」
自分で、あっと口を押さえた。
……俺、今何を言った?
景子が寝返りを打ってタオルケットを蹴飛ばして、その足が亮介の顔を直撃した。
「――――!」
スヤスヤ眠る景子の側で亮介は鼻を押さえて声にならない悲鳴を上げた。
「こっ……この女!顔面崩壊させる気かよ――!」
痛みを堪えながら、タオルケットを身体にかけてやる。
小さな手が無意識にタオルケットを掴む仕種が可愛らしく見えた。
亮介は景子から背を向けて頭をぐしゃぐしゃに掻きむしる。
「あ――もう!
何なんだよ調子狂うな――!もう俺は帰る!帰ってやる!ふんっ」
ドアに手をかけたとき、小さな呟きが聴こえた。
「……洋……平……」
振り返ると、景子はまた静かな寝息をたてている。
亮介は起こさないように、そっと出ていった。
「あ、そうだ」
眼鏡を外してテーブルに置く。
長い睫毛の寝顔はまるで少女の様だ。
亮介はしげしげと眺めていたが、ボソッと呟く。
「眠ってると可愛いのにな」
自分で、あっと口を押さえた。
……俺、今何を言った?
景子が寝返りを打ってタオルケットを蹴飛ばして、その足が亮介の顔を直撃した。
「――――!」
スヤスヤ眠る景子の側で亮介は鼻を押さえて声にならない悲鳴を上げた。
「こっ……この女!顔面崩壊させる気かよ――!」
痛みを堪えながら、タオルケットを身体にかけてやる。
小さな手が無意識にタオルケットを掴む仕種が可愛らしく見えた。
亮介は景子から背を向けて頭をぐしゃぐしゃに掻きむしる。
「あ――もう!
何なんだよ調子狂うな――!もう俺は帰る!帰ってやる!ふんっ」
ドアに手をかけたとき、小さな呟きが聴こえた。
「……洋……平……」
振り返ると、景子はまた静かな寝息をたてている。
亮介は起こさないように、そっと出ていった。