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らぶあど encore!
第6章 ライヴ=人生?
一階のレストランに二人で出掛けると、景子が食事を終えて出る処に出くわした。
「あ……お、おはようございます」
ほなみの挨拶を綺麗に無視して、景子は祐樹に魅惑的に笑いかけた。
「西くん、おはよう……昨日はあの後会えなくて残念だったわ……」
祐樹はニコッと笑う。
「ごめんね景子ちゃん。疲れて寝ちゃったんだ……また今度ね?」
景子もフフ、と笑うと祐樹のネクタイに手を掛けた。
ほなみはギョッとする。
「少し曲がってるわ……直してあげるね」
「ありがとう」
景子はネクタイを形良く整えると、満足そうに祐樹を見つめてから、ちらりとほなみを見た。
「……こういう事は奥さんが先ず気がつかなくちゃね?」
「……っ」
ほなみが絶句していると、エレベーターの扉が開いて賑やかな声がする。
亮介と三広が叩き合いながらやって来たのだ。