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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
決して泣かせたい訳じゃない……
なのに何故自分をコントロール出来ないのだろう。
ほなみが笑えば自分も堪らなく嬉しくなって、悲しみに暮れていれば悲しみが伝染する。
景子の存在がほなみを苛立たせて居るのはわかる。
その苛立ちを受け止める事が上手く出来ない自分が情けない。
今まで、どんな子と付き合っても、その子の感情に引き摺られてしまう事は無かったのに。
ほなみの滑らかな髪を弄び、祐樹は呟いた。
「そっか……
好きすぎるから……コントロール出来ないのか……」
その時ノックの音がした。
「はい?」
「……景子です」
祐樹は唇を結び、ドアを開けた。