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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
三広は鼻からチロリと一筋血を垂らして遠い目をした。
「カワイソーに……
北森さんの姿を見るだけで恐怖を感じるまでになったんか……」
「そっか……
北森さんが怖いからか……」
「だってこえーもん!
何か言われるとピシッて 鞭で叩かれた様な気になるよ~!ヒイッ」
「女王様ぽいもんなあ……」
亮介は、細い眼鏡を取った景子の可憐な素顔を思った。
(眼鏡やめれば、怖くないのにな……
そしたら……)
三広は手を叩いた。
「そ――そ――!
女王様だよ!
北森女王様!
恐怖政治――っ」
コツン、と硬質な音がロビーに響き、二人が振り返ると景子が救急箱を手に立っていた。
「誰が、女王様ですって?」
「ひ――――いいっ」
二人は抱き合い縮み上がる。