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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
「いや――なんつうか……北森さんの祐樹を見る目はさ……
恋する乙女に見えないんだよねえ」
景子の顔が険しくなるのを見て、亮介は後ずさる。
「あ、いや、何となくそう見えて……」
「何が言いたいの……?」
「い、いや……」
じりじりと壁に追い詰められ、亮介は景子の寝言を思い出した。
現実なのか夢なのか、わからない処ではあるが……
「あ、あのさ……
"洋平"て誰?」
「――――!」
景子の顔が人形の様に真っ白く固まる。
「違ってたらごめんね、北森さんの、いい人は別に居るんじゃないかな――?なんて勝手に推理してみたのだ――!
ワハハハ!俺って名探偵!」
茶化してみた亮介だが、景子の顔がくしゃりと歪むのを見て笑いを止めた。