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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
今にも泣き出しそうに見えたが、下を向いてから髪を掻き上げ、亮介を見る表情は鉄壁の鎧を纏っていた。
「……やっぱりセクハラね」
「え……っ」
「女の過去をほじくり出してからかう気ね?
貴方もつまらない男ね」
景子は髪を翻すと、呆然とする亮介を残して行ってしまう。
花の様な残り香が、鼻腔を刺激した。
やはり昨夜の出来事は夢ではなかったのだ。
「洋平……って……
北森さんの……何なんだ?」
また、胸がツキンと痛んだ。