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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②



景子は自分の容姿が人並み以上なのを自覚していた。


物心付いた時から周囲から誉めそやされて、特別扱いされて来た。


……特別扱い。

そう、良い意味でも悪い意味でも。



良い事ばかりではなかった。

学校帰りに見知らぬ男に声を掛けられて車に押し込まれそうになったり、満員電車では必ずと言って良い位、痴漢にあった。


色んな男に好意を寄せられて告白されたり、手紙を貰ったりしたが、景子が断ったりすれば翌日には女子の間で知れ渡っていた。


「美人はいいよね~
黙ってたって男が寄ってくるし」

「先生も明らかに景子を贔屓してるよねえ?
あ――美人は得よね!」

「いつも気取ってさ~
私らみたいなブスとは景子様は人種が違うってか?」


悪意の塊としか思えない言葉を囁かれたものだ。



小学校から高校まで、気を許せる友達など出来なかった。


自分以外は全員敵だと思っていた。


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