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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
高校を出て短大に行ったが、悪意の刃から自分を守る鎧でガチガチな景子は、今までと同様他人を信用できないままだった。
最初は話し掛けてきたりした人々も、やがて段々遠巻きに見るようになっていった。
そんなある日、夜道を歩いていた時に男に襲われたのだ。
大学祭の帰りだった。
友達も居ないし、はっきり言えばそんな行事は出たくなかった。
だが、割り当てられた役割の為に仕方なく参加したのだ。
思いの外、片付けに手間取って、やっと解放されたのは夜が更けてからだった。
電車を降りてから家までの道を足早に歩くが、ひたひたと付いてくる気配がして、景子は走り出した。