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第7章 ライヴ＝人生？②

｢お……お願いやめて……！死んじゃう！｣



尚も足を振り上げる男の背中にしがみつくと、男は動きを止めた。




蹴られていた男は、泣きわめきながらフラフラと逃げていく。




男は景子を振り返る。


さっきの怒号の声とは似ても似つかない美男だった。


頬まで被さる長髪と切れ長の瞳が優美ささえ醸し出している。



黒いスーツに黄色い派手なネクタイという出で立ちは、どう見ても一般の勤め人らしくはない。


ホストか何かだろうか？



景子がじっと見ていると、男はいきなり唇を乱暴に奪ってきた。



物凄い力で抱き締められて、身動きが出来ないまま景子はされるがままだった。