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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
景子はその夜も、次の夜も史に抱かれ、そのまま部屋に居着いてしまった。
帰れば小言ばかりの母と無関心な父の居る家になど帰りたくなかったし、短大も行く気になれず、史の部屋で史と抱き合い、ギターに合わせて歌ったり、時には店を手伝ったりした。
史は今まで会ったどんな男よりも優しく見えた。
出会った時の粗暴さと普段の優しいイメージのギャップが、景子には魅力的に映った。
やがて景子が妊娠すると史は態度を豹変させた。
「俺の子供なのかよ」
「そんな……酷い」
「産みたきゃ勝手にしろ!俺にはカンケーねえ!」
「史……そんな事言わないでよ……私とあなたの赤ちゃんよ?
一緒に……」
「俺に触るな!」
史は景子を振り払い、服や荷物を全部窓から投げ捨てた。
「史くんっ!何するの!」
「出てけ!
俺はミュージシャンになる男なんだ!
コブ付きの女なんか要るか!」