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らぶあど encore!
第1章 君の愛は甘い毒
「ん……んんっ」
組み敷いた柔らかいほなみの身体が必死に抵抗しているのが分かると、祐樹はカッと熱くなる。
唇を離し、腕を強く掴むと、ほなみは顔を歪めた。
「俺に触られるのが嫌なのか?」
「西くんのバカ!大嫌い!」
ほなみは渾身の力で祐樹を振り払い、シーツで身体を隠しながらベッドから降りた。
「何処へ行くんだ」
祐樹が腕を掴もうとするが、するりと逃げて寝室のドアを開ける。
「今夜は、私向こうで寝ます……」
ほなみはそう言うと、パタンとドアを閉じた。
差し出した右腕は虚しく宙を掴み、項垂れる。
独りで居ると、ベッドが広すぎる様に感じた。
(――さっきまで、此処で、腕の中に抱き締めて熱く燃えていた筈なのに。
ほんの一瞬であの時間が幻に変わってしまう……)
祐樹は、自分の両の掌を見詰め、虚しい溜め息を吐いた。
組み敷いた柔らかいほなみの身体が必死に抵抗しているのが分かると、祐樹はカッと熱くなる。
唇を離し、腕を強く掴むと、ほなみは顔を歪めた。
「俺に触られるのが嫌なのか?」
「西くんのバカ!大嫌い!」
ほなみは渾身の力で祐樹を振り払い、シーツで身体を隠しながらベッドから降りた。
「何処へ行くんだ」
祐樹が腕を掴もうとするが、するりと逃げて寝室のドアを開ける。
「今夜は、私向こうで寝ます……」
ほなみはそう言うと、パタンとドアを閉じた。
差し出した右腕は虚しく宙を掴み、項垂れる。
独りで居ると、ベッドが広すぎる様に感じた。
(――さっきまで、此処で、腕の中に抱き締めて熱く燃えていた筈なのに。
ほんの一瞬であの時間が幻に変わってしまう……)
祐樹は、自分の両の掌を見詰め、虚しい溜め息を吐いた。