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らぶあど encore!
第10章 sugar escort
ほなみは恥ずかしさに顔を逸らすが、祐樹に顎を指で掴まれ、正面を向かされる。
額にサラリと真っ直ぐな髪がかかり、祐樹の輝く目とほなみの目が間近で見つめあった。
お互いの胸が早鐘の如く鳴る。
祐樹は、低く、甘く囁いた。
「ほなみ……
俺……今……すっげ――キスしたい」
「……で、でも」
祐樹は、そっとピンクの唇に指で触れた。
「うん……
折角の口紅が取れちゃうかなあ……」
ほなみは、祐樹の視線が唇をさ迷うのを胸を高鳴らせて見ていた。
(私が心配しているのは、そんな事じゃない……
少しでも触れたら……
触れられたら、今すぐに西君を欲しくなってしまうかも知れない……
だから……)
ほなみの潤む目を見て、祐樹は何もかもを見透かす様に笑った。
「うん……
俺も……キスだけで止まる自信、全然ないや」
「――!」
ほなみは頬も身体も一気に熱くしてしまう。