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らぶあど encore!
第10章 sugar escort
景子は、胸がズクンと疼いた。
「な――!
何がどうしてそうなのよ!」
亮介は、初めて見る景子の表情に射抜かれていた。
頬どころか首筋まで染めて、瞳を潤ます景子はとてつもなく可愛く見える。
泣き顔とはまた違う愛らしさだった。
だがそんな風に見とれていると、またパンチが飛んで来る。
腹に。
「ぐうっ……」
反射的に呻いた亮介だが、景子の拳には力が入って居なかったのか、全く痛みを感じない。
景子は、拳を握ったままで叫ぶ。
「貴方のせいでヒールもダメになったし、足も挫いて……
どうしてくれるのよ!」
「ゴメン……
本当にゴメン……」
亮介は、すまなそうに謝りながら、景子の足をさするが
「さわらないでよ!」
と怒られてしまう。