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らぶあど encore!
第10章 sugar escort
「だよね……
降ろしても、歩けそうにないよね……」
景子が無口になったのは足が痛むからではないかと思った亮介は、深い溜め息を吐いた。
そしてショーウインドウを振り返り、
「よしっ」
と意を決した表情をすると、景子を抱えたままで店に入って行く。
見るからに高そうだが、気取った風でない雰囲気の店だった。
奥からショートカットを綺麗なピンクに染めた若い店員が笑顔でやって来た。
「何かお探しですか?」
「この子に合う靴と……
あとは、履きやすい靴もあるかな?
……それと……
似合う服を見繕って欲しい……あと……この辺りに薬局はありますか?」
亮介に抱えられている景子の裸足の足を見て、店員は察した様にああ、と頷いて
「ちょっと失礼致します」
と頭を下げ、景子の腫れた足を見た。