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らぶあど encore!
第10章 sugar escort
「親切なお店で良かったなあ~!」
亮介は、ニコニコしながら景子をそっとソファに降ろした。
景子はまだ赤い顔をしている。
それを見て、亮介は思わず頬が緩んでしまうのを止められない。
「な、何が可笑しいのよ」
「いや……
可愛いなと思って」
「――っ」
恥ずかしくて、景子はまた怒鳴りそうになるが、史の言葉を思い出し、胸の鼓動を落ち着かせようと深呼吸する。
『せいぜい上手くたらし込めよ……』
(誘惑……する?
私が、この人を?)
何がそんなに嬉しいのか破顔したまま、景子の足に湿布を丁寧に貼り付ける亮介をまじまじと見つめてしまう。