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らぶあど encore!
第11章 Hearty party
あれから色んな事があって、今はこうして誰に憚る事もなく、彼と寄り添っていられる……
ほなみは、いつの間にか涙を鍵盤に落としていた。
「どうしたのさ……ほなみ?」
祐樹の甘い低い声が、ほなみの胸をますます幸せに締め付ける。
「う……うん、何でもない……
西君の事……
大好きだな、と思って……」
「――ほなみ……」
祐樹は、後ろからほなみにそっと口づけた。
「う――わ――!
……ぶっ……」
三広の叫びと共に、あぐりとカナの歓声が聞こえた。
「キャア――!」
「ほなみ――!西君――!いつもアツアツで羨ましいわ~!」
野村は、倒れて鼻血を流す三広を介抱しながらステージからあぐりを見た。
「……俺達は、熱くないの?」
「――っ」
あぐりは、赤くなり押し黙る。
その時、ライヴハウスの扉が空いて志村が元気よく入ってきた。
「みんな――!
遅れてメンゴ――!」