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第11章 Hearty party

｢志村さん、おっそ――い！｣


｢カナお腹空きました――！
今日はパーティの為にランチ抜いて来たんですから～！｣



あぐりとカナに高い声でキャンキャン苦情を言われ、志村は顔の前で両の掌を合わせた。



｢ごめんなさいね――っ！今夜は存分に飲んで食べて騒ぎましょうね～！
てか、カナちゃん、お昼抜きとか無茶は駄目じゃないの～！｣



カナはへへ、と舌を出す。



志村がバーテンに手を挙げると、バーテンは頷いてキッチンから料理を次々と運んできた。



｢あなた達も、一先ず着席ね～！
……て、 ほなみちゃんっ！どうしたの泣いて～！｣


志村は、祐樹の膝の上で涙を拭うほなみを見付けて叫ぶ。



｢し……志村さ……
大丈……なんで……も｣


ほなみはまだしゃくり上げていた。



｢んもう――！
また祐ちゃんねっ？
可愛いほなみちゃんを苛めたらいけません――！｣


｢え、え？
俺っ？｣



祐樹は目を丸くした。