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らぶあど encore!
第11章 Hearty party
「ほなみ、体調はどうだ」
長い上着を優雅な仕草で脱ぎバーテンに預け、ネクタイを緩めながら綾波は優しい目をほなみに向けた。
「あ……は、はい。
来週健診なんですけど……
時々、お腹の中で動くんです」
「そうか……」
綾波は眼鏡の中の目を細めてほなみを眩しそうに見た。
ほなみも綾波に会うのが久し振りで、正直心が弾んでいた。
「……なんだ、祐樹、その面白くなさそうな顔は?」
綾波が薄く笑うと、祐樹はムッとして瞳を輝かせる。
「面白くない訳、ないだろ!クレッシェンドの活動は順調で、新曲ももうすぐリリースされるし、ほなみの赤ん坊も育ってるし、ほなみは俺を愛してるし……
俺も、ほなみをすっげー愛してるし!大好きだし!
お前が今でもほなみを好きなんじゃないか、とか、まだ勘繰るのを止められない位に好きで仕方ないんだよ!
……面白くない事なんて、ねぇよ!」
祐樹は、半ばキレ気味に言い返した。