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らぶあど encore!
第13章 Hearty party③
景子は、胸が鳴っているのに戸惑っていた。
(な……
何よ……こんな事位でドキドキしたりして……
中学生の女子じゃあるまいし……)
そう思いながら、次第に烈しくなる鼓動を止められない。
(どうしたのよ私……!
今日はおかしいわ……
私には、史が居るのに……
そうよ、何より史は、洋平の父親じゃない……)
頬が熱くなっているのはアルコールのせいに違いない。
決して亮介にときめいている訳ではない、と自分に言い聞かせるが、景子は今自分の瞳が悩ましく濡れている事を知らない。
亮介は景子に一瞬見とれるが、あぐりが振り回すセロリを苦笑いして受け取ると、鼻を摘まみ決心した様に叫ぶ。
「――神田亮介、セロリ一気、行きまーす!」