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らぶあど encore!
第13章 Hearty party③




「マジか」


綾波が目を丸くし、志村が口を掌で押さえる。



「んまあ……
亮介君、セロリ食べて吐いた事あったわよね?
大丈夫?」



「りっ亮介――っ
今、バケツを持ってってやる―――!
カ、カナちゃん……離してっ……ぐほっ」



三広は、まだカナに捕まっているが、亮介の異変に気付き叫んだ。



野村はポケットを探り、胃薬を出す。



「……大丈夫じゃなければこれでも飲んどけよ」



あぐりは、手を叩いて大喜びで叫ぶ。



「りょーすけ!セロリ!
りょーすけ!セロリ!」




「亮介君……?」



景子が呆然とする前で、亮介は目を瞑り、葉の部分からセロリをかじり始めた。



眉をしかめ、吐き出しそうになるが、深呼吸してまたかじる。


その繰り返しを何度かして、亮介はセロリを総て平らげてしまう。




「亮介――っ!
大丈夫か――!
生きてるか――!ひいい」



三広が、カナに脇腹を擽られながら絶叫し、志村や綾波は、口を掌で覆う亮介を凝視する。


野村は亮介にそっと薬箱を握らせるが、亮介は大きく頷くと、長く息を吐いて天井を仰いだ。



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