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らぶあど encore!
第2章 じれったい距離
「し、社長!いいんですか、大事なお電話だったんじゃ?」
「構わない。
今は君の手の方が大事だろ!」
智也のきっぱりした態度に、カナの心臓が跳ねた。
智也は医務室をノックする。
「……先生、居ないな……まあいいか。俺がやる。はい、そこに座って」
智也は医務室の簡易ベッドにカナを座らせると消毒薬やガーゼやピンセット、包帯を手際よくトレーに並べてから手当てを始めた。
優しく左手を取り、ピンセットで摘まんだガーゼに消毒薬を浸してそっと指に当てるとカナが顔をしかめ、それを見た智也も唇を歪めた。
「すまなかったね……
花を飾ってくれ、なんて頼んだばっかりに」
「いいんです。花は好きだし、私がドジっただけですから……いだだだ」
「……痕が残らないといいな」
「あはは。残ったら責任取ってくれます?」
「喜んで」
包帯を巻きながらサラリと言われて、カナは吃驚して目を剥いた。
「構わない。
今は君の手の方が大事だろ!」
智也のきっぱりした態度に、カナの心臓が跳ねた。
智也は医務室をノックする。
「……先生、居ないな……まあいいか。俺がやる。はい、そこに座って」
智也は医務室の簡易ベッドにカナを座らせると消毒薬やガーゼやピンセット、包帯を手際よくトレーに並べてから手当てを始めた。
優しく左手を取り、ピンセットで摘まんだガーゼに消毒薬を浸してそっと指に当てるとカナが顔をしかめ、それを見た智也も唇を歪めた。
「すまなかったね……
花を飾ってくれ、なんて頼んだばっかりに」
「いいんです。花は好きだし、私がドジっただけですから……いだだだ」
「……痕が残らないといいな」
「あはは。残ったら責任取ってくれます?」
「喜んで」
包帯を巻きながらサラリと言われて、カナは吃驚して目を剥いた。