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らぶあど encore!
第14章 それぞれの、朝 ①
「そ、そう……」
景子は激しく動揺しているのを悟られてはいけない、と口を結ぶが、亮介の指が上唇に触れて来てポーカーフェイスが難しくなる。
「……夢でも見てた?」
「え……」
景子は、キョトンと亮介を見る。
言われて、洋平の夢を見ていた事を今更ながら思い出すが、いつもならその後めり込む程に落ち込んでしまうのだ。
けれど今は、一瞬忘れてしまっていた……
亮介と居るからだろうか?
亮介は、屈託無い輝きを宿す瞳で景子をマジマジと見つめている。
居心地が悪くて景子はプイと横を向いてしまうが、自分が男物のパジャマ姿なのに気付き、固まった。