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らぶあど encore!
第14章 それぞれの、朝 ①
それに、彼女は何の夢を見て泣いていたのだろうか。
いつか、寝言で聞いた同じ名前を呟いていた様にも聞こえた。
亮介は、景子の長い髪を掌の中で弄びながら考えていたが、彼女の頬や、首筋、パジャマの胸元から覗く肌までがほんのり桜色に染まるのを見て、思わず其処へ唇を落とし痕を残した。
「あっ……」
景子の甘い声が亮介を猛らせてしまうのを、彼女は知っているのだろうか。
亮介が、胸元にもう一度痕を付けると華奢な身体が腕の中で震え、髪の薫りが亮介に更に火を点す。