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らぶあど encore!
第14章 それぞれの、朝 ①
亮介は、大きな手で、景子の頭をゆっくりと撫でた。
景子は、擽ったさと、心地好さを伴う寒気にうっとりとしてしまう。
「――俺、何もしてないよ?」
亮介の以外な一言に、景子は弾かれた様に顔を上げる。
「あ――っその疑う目付き――!
失礼しちゃうな!
本当だよ?
……あ、でも……そりゃあ……チューは沢山したし……
身体も一杯触っちゃった……かも……知れないけど」
段々、声を小さくする亮介に、景子は枕を投げた。
「もうっ……
馬鹿――!」
景子は、少なからず落胆している自分に戸惑っていた。
拍子抜けした様な……
(私……
史に言われたから、とかじゃなくて……
彼に抱かれたかった……の?
まさか……そんな)