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らぶあど encore!
第14章 それぞれの、朝 ①
亮介は、投げ付けられた枕をキャッチして、苦く笑う。
「馬鹿かなあ、俺……
馬鹿だったかもね。
景子ちゃんを部屋にまで連れ込んで、このザマだからね」
「もうっ……
紛らわしい変な事ばかり、言わないでよね!
ふざけるのにも程があるわよ!」
景子は、亮介を睨み言い捨てた。
胸がムカムカしてくる。
昨日彼は、帰さないだとか、他にも思わせ振りな台詞を口にしていたでは無いか。
しかも、あんな蕩ける様なキスで酔わせて置いて結局は手を出して来ないとはどういう事なのだ。
プライドが傷付けられた様な気がして、景子は憤慨していた。