この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
らぶあど encore!
第14章 それぞれの、朝 ①




景子は、流れる涙を隠しもせずに亮介を強い眼差しで射抜いた。



亮介も、景子の瞳を受け止めていた。


今、決して逸らしてはいけない、そんな気がするのだ。



景子の胸の中は、史との事、洋平の事、亮介への不確かなときめきで渦巻いていた。



自分でどうしたら良いのか分からない。



どんなに雑に扱われても利用されているかも知れなくても、洋平の父親である史の事を嫌いにはなれない。


洋平との未来を掴む為に、クレッシェンドを、亮介を踏み台にするのだ。


その為に自分はこうして居る。



けれど、このままだと、そんな事を一切忘れて亮介の優しさに、甘い囁きに溺れてしまいそうになる。



(けれど、亮介は……目の前に居るこの人は、私が欲しい言葉を口にしてくれない――)



涙を止めどなく溢れさせる景子を、亮介は困った様な苦しい様な、しかし甘い笑顔で見つめている。



(――私が、欲しい言葉?)


景子は、自分の胸に浮かんだその答えに、驚愕した。


(私は……
この人に、言って欲しいと思っている……)


/1133ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ