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らぶあど encore!
第14章 それぞれの、朝 ①
亮介は、景子の額に軽くキスをして囁く。
「……好きだよ」
「……」
景子は、瞳を熱く潤ませて尚もねだる様に見つめている。
亮介は、頬を染め咳払いした。
「あのさ……
流石に照れるっつ――か……
えっと……その……
好きだ……」
腕の中で、亮介の言葉を待つ彼女が可愛くて、ついまた愛を囁いてしまう。
景子は、何も言わずにただ亮介を見上げて微かに笑っている。
亮介は、溜め息を吐いて景子の鼻を軽く摘まんだ。
「あのさ……
分かってる?
俺、告ったんだけど?」
「う、うん」
「景子ちゃんの、リアクションは?」
「えっ……」
キョトンと目を点にする彼女に、亮介は呆れて首を振る。
「ハッキリしろよボケーアホンダラ――!
て怒ったのはそっちでしょ?
ズルいな~」
「そ……そこまで私言ってない!」