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らぶあど encore!
第14章 それぞれの、朝 ①
亮介は、自分の額を景子の額に軽くぶつけた。
景子は少し唇を歪めたが、至近距離に亮介の瞳と唇があるのに照れて、真っ赤になる。
「――景子ちゃんはどうなの」
「え……」
「俺の事、好き?」
連続で直球を投げ込まれ、景子は陥落寸前だった。
亮介に掴まって居なければ、倒れてしまいそうに胸が騒いで鳴っている。
「わ……分からない」
「え――っ」
亮介は、仰け反り、ベッドから落ちてしまった。
「亮介君っ」
景子が驚いてベッドから降り、手を差し伸べると、亮介に素早く捕まえられ胸に抱き締められる。
「ち、ちょっと……」
「でも、嫌じゃないよね?俺に好かれたり、触られたりするの」
景子が、ぐっと詰まると、亮介は屈託無く笑う。
「――じゃあ、いいじゃん!」
「い、いいじゃん、て……」
景子は困惑した。