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らぶあど encore!
第2章 じれったい距離
「大丈夫?」
痛みに呻くカナへ手を伸ばし、智也は抱き締める様な格好でカナの頭をさすった。
ドキドキするよりも今は頭がジンジン痛くて、カナはそれどころではない。
「ひい……ど、どうなっちゃってますか?
……り、流血してませんか?ぱっくりキレてませんか?」
「切れてはないけど、瘤が出来たね」
「ひ――ん……」
「ゴメン、俺が脅かしたからだな」
「ひっ?」
不意に背中が暖かくなる。
今度は本当に抱き締められているのだ。
痛みプラス極度のドキドキでカナの脳内はバースト寸前だった。
この間のクレッシェンドのドームライヴで、智也に突然キスされたが、あれ以来その話には一切触れては居ない。
海外と日本をしょっちゅう往復する智也は、カナに会う時何かしらの仕事を頼んで行くが、また直ぐにフランスへ飛ぶのだ。
そんな感じだから、ゆっくり話をする時間もなかったというのもあった。
しかし今回の帰国は、どの程度滞在する予定なんだろうか。
智也にとって自分が何なのか聞いてみたい気持ちはあるが、それよりも、どれだけ長く智也が日本に居れるのかが気になった。
痛みに呻くカナへ手を伸ばし、智也は抱き締める様な格好でカナの頭をさすった。
ドキドキするよりも今は頭がジンジン痛くて、カナはそれどころではない。
「ひい……ど、どうなっちゃってますか?
……り、流血してませんか?ぱっくりキレてませんか?」
「切れてはないけど、瘤が出来たね」
「ひ――ん……」
「ゴメン、俺が脅かしたからだな」
「ひっ?」
不意に背中が暖かくなる。
今度は本当に抱き締められているのだ。
痛みプラス極度のドキドキでカナの脳内はバースト寸前だった。
この間のクレッシェンドのドームライヴで、智也に突然キスされたが、あれ以来その話には一切触れては居ない。
海外と日本をしょっちゅう往復する智也は、カナに会う時何かしらの仕事を頼んで行くが、また直ぐにフランスへ飛ぶのだ。
そんな感じだから、ゆっくり話をする時間もなかったというのもあった。
しかし今回の帰国は、どの程度滞在する予定なんだろうか。
智也にとって自分が何なのか聞いてみたい気持ちはあるが、それよりも、どれだけ長く智也が日本に居れるのかが気になった。