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らぶあど encore!
第14章 それぞれの、朝 ①
亮介は、優しく笑い景子の額に貼り付いた髪を指で直してやる。
(ああ……
この人、笑うと可愛くなるんだ……)
景子は、今更ながら亮介を見てそう思っていた。
「他に、好きな奴が居るの?
……てか、祐樹に本気なの?」
「えっえ……えっと」
そうだ。
当初は、祐樹を誘惑するつもりだったのだ。
そんな事も頭からすっぽりと抜けていた事に、景子は愕然とした。
(ダメじゃない私ったら――!)
亮介は、景子を覗き込み、突然額にキスした。
「ひゃっ……」
驚く景子に、亮介は尚もキスの雨を頬に降らせる。
「ち……ちょっと亮介くんっ」
「景子ちゃん……
スッゲー可愛い……
なんか、今までよりも全然可愛い……
やベー!」
亮介は、景子を抱き上げてくるりと回転した。
「きゃあっ」
景子は悲鳴を上げる。