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らぶあど encore!
第15章 それぞれの、朝 ②
「んもうっ……
何て言う酷い目覚めなのよ……」
あぐりは憎々しげに時計を睨みアラームを止めたが、鈍い痛みを覚えて額を押さえた。
「――う~っ!
この痛みは……」
どうやら、時計のせいだけではないらしい。
昨夜のおぼろげな記憶から、かなり自分は酔っぱらっていた事が推測できる。
久々の仲良しメンバーとの飲み会で、自分は異様に気合いが入っていた。
若干気合いが入りすぎて色々とやり過ぎた様な気がするが、都合の悪い事は忘れてしまおう。
「ほなみとこうして外で遊ぶのは久し振りだったしなあ……アタタ……」
頭を抱えベッドから降りようとするが、何かグニャリした物を踏みつけ、吃驚して転けてしまった。
頭から落ちてしまい、あぐりは目の中に火花を見た。
「んもう――!何よっ!何なのよ――!」
すると、毛布を頭まで被った野村が、床に寝転がり恨めしげにあぐりを睨んでいるではないか。
あぐりは、ポカンと口を開けた。
「の――むら君?
何してる……の?」