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らぶあど encore!
第15章 それぞれの、朝 ②
「ん……くふっ……んん」
野村の舌はあぐりの咥内をこれでもか、と蹂躙し、あぐりを甘く啼かせる。
長い長い口付けで、媚薬を仕込まれたかの様にあぐりは身体が痺れていた。
すっかり力の抜けたあぐりを野村は抱え、そのままベッドへと倒れ込む。
「の……むらくっ……」
譫言の様に呟くあぐりを、野村は少し睨む。
「昨夜俺をベッドから締め出したお仕置きだよ?」
「そ……んな……」
あぐりは、怖い、と少し思いながらも彼に烈しく抱かれる事を期待してしまう。
だが彼の瞳から直ぐに鋭さは消え、あぐりの額に優しく指で触れた。
「……でも、あぐり、頭痛は?」
「へっ……?」
あぐりはキョトンと野村を見た。
「そう言えば……
痛く……無いような……気がする……ような……そうでもなくない様な……」
「――そう」
野村は、妖しく笑うと、自分のパジャマのシャツを無造作に脱ぎ捨てて放り投げた。
「……っ」
鍛えられた胸筋と腹筋に目が奪われてあぐりは息を呑んだ。
「じゃあ……いいね」
野村は、低く囁いてあぐりに被さった。