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らぶあど encore!
第2章 じれったい距離
カナは瞬きも出来ずに固まる。
智也が真剣な表情で、顔を近付けて来た。
――ひいっ
心の中で絶叫した時、智也の静かな声がした。
「東野さん。
突然で悪いんだけど、今から名古屋へ一緒に行ってくれないかな」
「……へ?」
カナは意味がわからない、と言う風にポカンと口を開けたままだ。
「本当に急ですまない。実は、西本から今朝連絡があって……」
「えっ!ほなみさんの旦那さんの、クレッシェンドの西君ですか?」
「今回の名古屋と大阪ライヴにほなみを連れていくけど、ほなみが退屈しないように誰か女の子の話し相手を連れてきてくれないか、て」
「はあああ!?
だって、社長のお仕事もあるでしょう?
何なんですかその勝手でいきなりの頼みは!?」
「いや、実は、俺は今日から三日間休みなんだ」
「えっ」
三日間。
三日間も智也が日本に居る。
カナは一瞬頭の中が薔薇色に染まるが、慌ててその妄想を打ち切った。
智也が真剣な表情で、顔を近付けて来た。
――ひいっ
心の中で絶叫した時、智也の静かな声がした。
「東野さん。
突然で悪いんだけど、今から名古屋へ一緒に行ってくれないかな」
「……へ?」
カナは意味がわからない、と言う風にポカンと口を開けたままだ。
「本当に急ですまない。実は、西本から今朝連絡があって……」
「えっ!ほなみさんの旦那さんの、クレッシェンドの西君ですか?」
「今回の名古屋と大阪ライヴにほなみを連れていくけど、ほなみが退屈しないように誰か女の子の話し相手を連れてきてくれないか、て」
「はあああ!?
だって、社長のお仕事もあるでしょう?
何なんですかその勝手でいきなりの頼みは!?」
「いや、実は、俺は今日から三日間休みなんだ」
「えっ」
三日間。
三日間も智也が日本に居る。
カナは一瞬頭の中が薔薇色に染まるが、慌ててその妄想を打ち切った。