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らぶあど encore!
第2章 じれったい距離
「出張て形にして、その分の手当てを払うよ……
勿論、泊まる部屋も別に 取るし……
来てくれないかな?」
「う……」
カナが智也のお願い攻撃に屈服するまであと一歩の所まで来た。
「実は……来てほしい理由がもう一つあって……
クレッシェンドのマネージャーが、代わった話、したかな?」
カナは頷いた。
(綾波さんの都合で他に雇ったとか……
確か、智也さんのお父様の古い知り合いの娘さんだって聞たような)
「その新しいマネージャーがさ……ちょっと、問題らしいんだよ」
「問題て?」
「マネージャーになるなり、いきなり西本を口説いてきたらしい」
「ふ~ん……て、はあ――!?」
カナは絶叫するが、その大声に智也は彼女の口を塞ぐ。
「ふんっ!らっれ、にしふんは、れっきほした、ほなみはん、と いふ、おくはんがいるのにっ?」
「……西本もかなり困ってるらしいんだよ。
女をかわすのには慣れてるとは思うんだが、手強いらしくてな」
「ひ――っそれは、たいへん!げほっげほっ」
カナは興奮して咳き込んでしまう。
背中を叩き、智也は哀願するようにまた頼んで来る。
「俺も、心配だからさ……東野さんが来てくれたら心強いよ」
「はい!わっかりました!カナは頑張ります!その女を、ぶちのめしてやりますから!」
何故か敬礼して張り切るカナに智也は苦笑する。
「いや、それはしなくていいから……そうだ、東野さんのご家族が心配するだろうから、俺が連絡を入れるよ」
智也はスマホを出した。
勿論、泊まる部屋も別に 取るし……
来てくれないかな?」
「う……」
カナが智也のお願い攻撃に屈服するまであと一歩の所まで来た。
「実は……来てほしい理由がもう一つあって……
クレッシェンドのマネージャーが、代わった話、したかな?」
カナは頷いた。
(綾波さんの都合で他に雇ったとか……
確か、智也さんのお父様の古い知り合いの娘さんだって聞たような)
「その新しいマネージャーがさ……ちょっと、問題らしいんだよ」
「問題て?」
「マネージャーになるなり、いきなり西本を口説いてきたらしい」
「ふ~ん……て、はあ――!?」
カナは絶叫するが、その大声に智也は彼女の口を塞ぐ。
「ふんっ!らっれ、にしふんは、れっきほした、ほなみはん、と いふ、おくはんがいるのにっ?」
「……西本もかなり困ってるらしいんだよ。
女をかわすのには慣れてるとは思うんだが、手強いらしくてな」
「ひ――っそれは、たいへん!げほっげほっ」
カナは興奮して咳き込んでしまう。
背中を叩き、智也は哀願するようにまた頼んで来る。
「俺も、心配だからさ……東野さんが来てくれたら心強いよ」
「はい!わっかりました!カナは頑張ります!その女を、ぶちのめしてやりますから!」
何故か敬礼して張り切るカナに智也は苦笑する。
「いや、それはしなくていいから……そうだ、東野さんのご家族が心配するだろうから、俺が連絡を入れるよ」
智也はスマホを出した。