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らぶあど encore!
第2章 じれったい距離
「え、いいですよ!私が自分で」
カナを手で制して、智也はカナの家へ電話する。
「もしもし……岸コーポレーションの岸智也ですが……
ええ、いつも東野さんには御世話になってます……
え?ふふ、違いますよ……
ええ。大変急で申し訳ないのですが、急遽出張にカナさんをお借りしたいのですが……
ええ、はい。
明後日の昼過ぎには戻ります……
いえとんでもない……ハッハハハ……はい、では、宜しくお願い致します。失礼します」
カナは隣で、電話で話す智也の整った顔にぼーっと見とれていた。
「お祖母様だったよ」
智也はクスリと笑った。
「あ、あの……何か余分な事を、おばーちゃん言いませんでした?」
「ん?……ああ、いや特に」
そう言いながら、笑いを噛み殺している。
カナの祖母は生け花の師匠で、生徒を取って教室をやっているので、気さくだし、着物を着こなしシャンとして立つ姿は80近い年齢には見えない。
気持ちも若くて、何よりイケメン好きなのだ。
仕事の後一緒に食事をして、智也が家に送ってくれた時には祖母に捕まってしまい、なかなか帰して貰えなかったのだ。
カナを手で制して、智也はカナの家へ電話する。
「もしもし……岸コーポレーションの岸智也ですが……
ええ、いつも東野さんには御世話になってます……
え?ふふ、違いますよ……
ええ。大変急で申し訳ないのですが、急遽出張にカナさんをお借りしたいのですが……
ええ、はい。
明後日の昼過ぎには戻ります……
いえとんでもない……ハッハハハ……はい、では、宜しくお願い致します。失礼します」
カナは隣で、電話で話す智也の整った顔にぼーっと見とれていた。
「お祖母様だったよ」
智也はクスリと笑った。
「あ、あの……何か余分な事を、おばーちゃん言いませんでした?」
「ん?……ああ、いや特に」
そう言いながら、笑いを噛み殺している。
カナの祖母は生け花の師匠で、生徒を取って教室をやっているので、気さくだし、着物を着こなしシャンとして立つ姿は80近い年齢には見えない。
気持ちも若くて、何よりイケメン好きなのだ。
仕事の後一緒に食事をして、智也が家に送ってくれた時には祖母に捕まってしまい、なかなか帰して貰えなかったのだ。