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らぶあど encore!
第17章 sweet time
「……っ」
ほなみは、起き抜けとは思えない程の澄んだ彼の目に息を呑み、指を引っ込めるが、彼の長い指がほなみの手を捕まえて唇で触れた。
「……おはよ……
奥さん」
「――!
お、おおおはよ……
西く……んっ」
ほなみは、祐樹に腕を捕まれたまま下に組み敷かれてしまう。
寝癖がついた彼の一筋の髪が、触角の様に立っていてそれが可笑しくてほなみはクスリと溢すが、祐樹が唇を塞ぎ、それは次第に甘い吐息へと変わる。
祐樹は、ひとしきりほなみの唇を味わうと、顔を離して舌で自分の上唇を猫の様な仕草で舐めた。
「……もう、西君呼びは禁止!」
「え……っ」
祐樹はほなみの鼻を摘まむ。
「赤ちゃんが産まれても俺を
"西君"て呼ぶの?」
「う……じ、じゃあ……」
「言って置くけどさ、
"パパ"呼びはぜ――ったいにヤだからね俺!」
ほなみは、鼻を摘ままれながら祐樹を見つめ、小さく呼んでみる。
「ゆ……うき」