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らぶあど encore!
第17章 sweet time
「――」
祐樹は、目を見開いてほなみを見つめ、指を離してそっぽを向いた。
「……?」
ほなみは身体を起こし、彼の顔を後ろから覗き込むが、頬を紅く染めているのを見て驚愕する。
「え、ええ?」
「――全く……ほなみは……」
「私が……な、何?」
「いや……その」
祐樹は、珍しく口ごもる。
ベッドで責めている最中に名前を呼ばれるのも堪らないが、こうして素面で何気無く、彼女の声で
"祐樹"と呼ばれるのも、甘く彼自身を苛む。
名前で呼べ、と事ある毎に彼女に詰め寄り、彼女が照れる反応をするのを楽しんでいたが、彼女に名前を呼ばれれば舞い上がり、正気で居られなくなる。
「……ほなみ……
好きだ……っ」
低く呟き、祐樹はほなみを再び押し倒し、胸に顔を埋めた。
「や……っ……ん……
西く……」
くすぐったさに悶えるほなみに、祐樹は目をギラリと光らせて囁きながらパジャマのボタンに手をかける。
「ほら、西君てまた言った――!
お仕置き!」
「え……えっ?
ずるいっ……そんなのっ」