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らぶあど encore!
第2章 じれったい距離
(隣に居るのがほなみさんだったら、何も違和感が無いだろうに……)
カナは突如噴き出した劣等感に苛まれていたが、高速のサービスエリアの駐車場に智也が車を流れる様なハンドルさばきで駐車をし、カナを振り返り身を乗り出して唇を奪ってきた瞬間、そんな物思いは宇宙の彼方へ飛んで行った。
いや、意識まで飛んで行きそうだ。
それを察した智也が、軽くカナの頬を叩いた。
「ふえ……し、しゃちょ」
「こんな時まで社長は止めてくれ」
智也が溜め息を吐いてカナの鼻をつまんだ。
「いっ?」
「東野さんは……
いや、カナさんは」
「ひっ?」
名前で呼ばれてビビる。
「カナさん……いや、それも堅いな……」
智也は眉をひそめ考え込み、カナを真剣に見て何か言いかけたが、何故か顔を赤くして黙った。
「……?」
カナが覗き込む様に見ると、今度は咳払いした。
カナは突如噴き出した劣等感に苛まれていたが、高速のサービスエリアの駐車場に智也が車を流れる様なハンドルさばきで駐車をし、カナを振り返り身を乗り出して唇を奪ってきた瞬間、そんな物思いは宇宙の彼方へ飛んで行った。
いや、意識まで飛んで行きそうだ。
それを察した智也が、軽くカナの頬を叩いた。
「ふえ……し、しゃちょ」
「こんな時まで社長は止めてくれ」
智也が溜め息を吐いてカナの鼻をつまんだ。
「いっ?」
「東野さんは……
いや、カナさんは」
「ひっ?」
名前で呼ばれてビビる。
「カナさん……いや、それも堅いな……」
智也は眉をひそめ考え込み、カナを真剣に見て何か言いかけたが、何故か顔を赤くして黙った。
「……?」
カナが覗き込む様に見ると、今度は咳払いした。