パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 Don't worry,I Love you

｢な、何を怒ってるの……西君……｣



｢――つまり、こいつが、診察の度にほなみの身体を触るんだろっ？
厭らしい目で見ながら楽しんでたらどうするんだよっ！｣



｢そ、そんな……
おかしな事を言わないでよ……
こんなの、西君らしくない……っ｣


ほなみは首を振り、その目には涙が浮かぶ。



｢――俺らしいって、何だよ！｣


祐樹が鋭い声を出して、ほなみは遂にしゃくり上げ始める。



｢全く……
子供もいいところですね｣


透が小さく呟くと、祐樹の胸をトン、と押して拘束から逃れ、へたり込むほなみの肩を抱き、起こしてやる。



｢ほなみさんを怖がらせてどうするんですか……｣


祐樹は、ハッと我にかえり、ほなみを見た。



ほなみは震え、祐樹を見ようとしないで透に肩を抱かれている。



祐樹は沸き上がる嫉妬を押さえ込み、ほなみに手を差し出した。



｢ごめんよ……ほなみ……｣


ほなみは、祐樹を見て更に大粒の涙を流し、透から離れ、祐樹に飛び付いた。