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らぶあど encore!
第20章 Don't worry,I Love you
祐樹は包み込む様にほなみを抱き締め、目を潤ませて詫びた。
「ゴメン……
本当にゴメン……」
ほなみは、感情が昂って激しく泣き出してしまい相槌も打てない。
祐樹が困った様に彼女の髪を撫でていると透が肩を竦め、ポケットから名刺を出して祐樹に握らせた。
「夫婦喧嘩は犬も食いませんが、ほなみさんの感情はそのまま胎児に伝わってしまいます……
常にその事を頭に置いて下さいね?お父さん?
……申し遅れました、僕はこの医院の松ノ内透(まつのうち・とおる)
です……
僕の診察がご不満なら、他の産科へ紹介状を書きますが……」
「……っ」
その言葉に、ほなみは祐樹の胸の中で首を振った。
それを見て透は微笑み、
「……とりあえず、異常は今のところなさそうですのでご安心を。
何か心配な事があればいつでも電話して下さいね……
では、次回の診察で……」
と言い、二人に礼儀正しく一礼し診察室の中へと入って行った。