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らぶあど encore!
第20章 Don't worry,I Love you
「俺……何してんだろ」
祐樹は、顔を掌で覆い、車の天井を見上げる。
ほなみを守りたい、ほなみと一緒に時を過ごしたくてプロポーズをした筈なのに、自制が出来ないせいで離ればなれになっている……
"透先生"
ほなみがそう口にしただけで、血が沸騰しそうな程に嫉妬にかられた。
あの医者が、診察の度にほなみの身体の大事な処に触れ、其処を目にするのだ、と想像しただけで怒りに喚きたくなる。
だが、彼は仕事としてしているだけなのだ。
当然の事を、穿って色眼鏡で見てしまう程に自分は嫉妬深いのか、と祐樹は珍しく自分を省みて反省していた。
「あ――っ!う――!
も――っ!」
髪を両手でくしゃくしゃに乱し、思わず唸り、運転手にミラー越しに怪訝な目で見られる。