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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い



祐樹はヘッドフォンを外し、拍手しながら立ち上がった。


「うん、いい感じだね。
その感覚を忘れないで次はもっといっちゃおうか!
……さ~て、1時間休憩しよう!
一旦解散ね~」



祐樹はそう言い残し、口笛を吹きながら出て行ってしまった。



「お――い祐樹!
まだオッケーじゃないのかよ!」


亮介は中から叫び、肩を竦めると扉を開けて出てくる。



景子はドキドキしながら彼に声を掛けた。



「お、お疲れ様です」



「あ――っ景子ちゃ~ん、疲れたよ俺――!
労って~!」



亮介は、突然床に寝転び瀕死の虫の様に、手足をピクピクさせる。



「な~に馬鹿やってんだ手長オランウータン!
景子ちゃん、相手しなくていいからね!
寧ろ止めを刺してもいいかも!」



三広はふざけて寝転がる亮介の頭をスティッキで軽く殴った。


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