この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
祐樹はヘッドフォンを外し、拍手しながら立ち上がった。
「うん、いい感じだね。
その感覚を忘れないで次はもっといっちゃおうか!
……さ~て、1時間休憩しよう!
一旦解散ね~」
祐樹はそう言い残し、口笛を吹きながら出て行ってしまった。
「お――い祐樹!
まだオッケーじゃないのかよ!」
亮介は中から叫び、肩を竦めると扉を開けて出てくる。
景子はドキドキしながら彼に声を掛けた。
「お、お疲れ様です」
「あ――っ景子ちゃ~ん、疲れたよ俺――!
労って~!」
亮介は、突然床に寝転び瀕死の虫の様に、手足をピクピクさせる。
「な~に馬鹿やってんだ手長オランウータン!
景子ちゃん、相手しなくていいからね!
寧ろ止めを刺してもいいかも!」
三広はふざけて寝転がる亮介の頭をスティッキで軽く殴った。