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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
亮介は、景子を見て目をパチパチさせる。
「……景子ちゃんが、俺を運んでくれたの?」
景子はペットボトルの水を渡し、決まり悪そうに言う。
「……私、三広君とあなた、平等に殴ったつもりだったんだけど……
あなたの方に力が入ってたみたいで……
三広君は平気そうにしてたけど、あなたは延びちゃって……
で、彼と二人がかりでここに運んだの……」
「あ~……
成る程~……
て、何故俺の方を強く殴るんだいっ!」
亮介は、突っ込みを入れる様に返し、軽く景子にデコピンする。
景子は目を瞑り、小さく呟く。
「ご……ごめんね」
目を瞑った彼女を亮介は不意に抱き寄せ、素早く唇を奪った。